新しいペグがほしい。でも「長さ」や「素材」がいろいろあってどれを選べばいいのか分からない!
そんな疑問を解決します!
- このページで分かる事
- 必要なペグの長さ
- ペグの種類(素材・形状)
- こんな場所にはこのペグを使おう
付属のペグから卒業したいなー
付属のペグって、初心者丸出しでなんかダサい…
って私も思ってました(笑)
でもAmazonや楽天などを見ていると、沢山の種類のペグが出てきて、自分のテントにはどれを使えばいいか分からないんですよね。
このページでペグの選び方や種類が分かれば、あなたに必要なペグを探し出すことができますよ。
最後までよろしくお願いします。
必要なペグの長さは?
ペグを選ぶ際に、まず意識したい事は「ペグの長さ」です。
ペグはおおまかに、20㎝、30㎝、40㎝、50㎝前後の長さがあります。
利用する条件に合わせて、ペグを準備しましょう。
- 何㎝のペグがいいか判断するポイントは3つ!
- テントの大きさ
- 利用する場所
- 天気
それぞれ解説していきます。
テントの大きさで選ぶ
- テントの大きさに合わせて選びましょう
大きいテントには長いペグが必要になり、小さいテントには短いペグでOKです。ペグは長ければ長いほど地面と接する面積が広くなり、摩擦が生れる事で地面にとどまる力が強くなります。
利用人数 テントの大きさ | ペグの長さ | 備考 |
---|---|---|
・1人~2人 ・ソロ ・コンパクトテント | 20㎝前後 | 軽量でコンパクトなので持ち運びやすいが、とどまる力はやや低め。 |
・3人~5人 ・複数 ・中型テント | 30㎝前後 | 一般的な長さ。タープの設営などオールマイティーに使えます。 |
・5人~ ・大人数 ・大型テント | 40㎝~50㎝前後 | 耐久力が高く、大型テントでも安心の長さ。大型テントは利用本数も多くなるため重くなります。 |
具体的には…?(一例)
- ソロ用テント(1人~2人 )→ 20㎝前後
ソロキャンプ用テントに大人気の「コールマンツーリングドームST」
- 中型テント(3人~5人) → 30㎝前後
前室が広くて人気の「アメニティードームM」
- ③大型テント(5人以上)→ 40㎝以上
Colemanの大型8人用テント「レッドキャニオン」
利用する場所で選ぶ
利用する「場所」に合わせてペグを選びましょう。
整備されたキャンプ場はではあまり気にする事はありませんが、特殊な環境ではペグ選びが重要です。例えば、砂浜の様な砂地では表面がつるつるしたペグでは摩擦が少なくペグが抜けやすい為、テントをピンと張る事ができません。砂浜でのキャンプでは「サンドペグ」を利用する事で面積が広く、ペグが抜けにくくなります。利用する場所に適したペグを準備しましょう。
天気で選ぶ
「天気」に合わせてペグを使い分けましょう。
風が強い日や雨で地面がぬかるんでいる日は、ペグが抜けやすくなります。風が強いとテントにかかる負担が大きくなるためです。「いつも20㎝前後のペグを使っているなら30㎝前後のものを」のように1段階長いペグや鍛造ペグのなど丈夫なペグなら安心です。天気予報を事前にしっかりチェックして、天気に合わせてペグを準備しましょう。
風が強い時ほど「ピンッ」とテントを張るのが大事です。ガイドロープでしっかっり固定する為には丈夫なペグが必要になります。
ペグの長さは「絶対この長さじゃないとダメ‼」はありません
- テントの大きさで選ぶ
- 使う場所で選ぶ
- 天気で選ぶ
の3つのポイントで解説しましたが、あくまで参考に「絶対にこれじゃないとダメ‼」と思う必要はありません。
大型テントに短いペグではさすがに不相応ですが、風などなく、天気のいい日であれば付属のペグでも十分に設営できます。
次に解説していく素材も同様です。特殊な環境でない限り、こだわりすぎなくても大丈夫です。
テントに付属されているペグでも十分にテント設営できます!風が強い日などは、長めのペグを準備しましょう。
【素材別】ペグの種類
「必要なペグの長さ」イメージがついたでしょうか?
自分の利用条件にあったペグの長さが分かったら、次に素材について知っていきましょう。
新しいペグが欲しい!でも合金とかアルミとか難しくて分からない…
私もそうでした(笑)
そんな方にも分かるようにしっかりとかみ砕いて、それぞれの特徴を解説していきますね。
ペグは様々な素材で作られています。
- 主なペグの種類は3つ
- 鍛造ペグ
- アルミ合金ペグ
- チタン合金ペグ
Amazon、楽天でよく目にする素材をピックアップしました。
それぞれの素材を3つのポイントでまとめました。
- 耐久性
- 重さ
- 価格
どれもキャンプをするうえで気になるポイントですよね。
それでは、解説していきます。
鍛造ペグ
【最強‼】重いけどかなり丈夫・鍛造ペグ
ペグに重要な要素、耐久性・強度に優れているのが鍛造ペグ。
素材は、炭素鋼、S55C、鍛造S45Cスチール、合金鋼、などと表記されていますが、どれもおおまかに言えば全てスチールです。そのスチールに鍛造技術をほどこしたアイテムです。
鍛造技術とは、鉄は打つと強くなる特性を活かし、鉄を高温処理し、ハンマーでプレスする事で強度を高める製造方法です。
一般的なキャンプ場であれば難なく打ち込む事ができ、初心者でも鍛造ペグならピンッと張ったテントが設営できます。重いことと値段が少し高い事がデメリットです。
なんで鍛造ペグを使うの?ベテランキャンパーさんに聞いてみました!
例えば、河原ではペグは簡単に刺さらないし、アルミやプラスチックだと折れたり曲がるし、芝生だとすぐ抜けちゃうんだよね。
ソリッドステークやエリッゼステークなら、抜けにくいし、クルクル回らないから設営もしやすい!
風が強い日とかに、ガイドロープをピンと張ろうとすると鍛造ペグ以外だと曲がっちゃうんだよね…。
鍛造ペグの「黒電着塗装」とは…?
錆(サビ)を防ぐ技術。鉄はさびやすい為、 黒電着塗装がされているものが管理しやすくて◎
ステンレスはスチールの一種
ステンレス製のペグもあります。ステンレスはスチールの一種で錆びにくい特徴があります。キッチンのシンクはステンレスです。そこそこの強度がありますが、少し価格が高いのがデメリットです。
アルミ合金ペグ(ジュラルミン)
- 軽くて安いアルミ合金ペグ
強度を増すために、アルミに銅などが配合されているため「素材:アルミ合金」と表記されています。
ジュラルミンはアルミ合金の一種でさらに強度を高めた素材です。
1円玉を想像すると分かりやすいですがとても軽い事が特徴です。
アルミ製のペグって曲がりやすいって聞くけど大丈夫かな?
アルミのペグは鍛造ペグなどに比べると強度は劣ります。
ですが風が強い日や硬い地面でなければ問題ありません。
安くて軽い事がアルミペグの魅力ですし、加工しやすい素材の為、Y字やV字にする事で表面積を広げて抜けにくい工夫がされています。
いろんなカラーがあって、周りのキャンパーさんのペグと識別できます!
チタン合金ペグ
- 高いけど軽くて丈夫なチタン合金ペグ
チタンにアルミやバナジウムなどを配合させたものが「チタン合金」です。
チタンは鉄の2倍、アルミの3倍の強度があります。また、錆びにくく、メンテナンスも楽ちんです。
重さは鉄の3分の2程度でかなり軽量です。アルミと大差はありませんが、強度はチタン合金が断然高いですね。
デメリットは、素材自体の価格が高く、初心者には少しハードルが高いアイテムです。
チタン合金は加工が難しい素材なのでペンのような形をしているものが多いです。
荷物を軽量化したい方にはもってこいのアイテムです。
お値段は少し張りますが、強度も高くさびにくい➡長持ちするとも解釈できますので実際にはコスパも悪くありません。
ペグは無くしやすいアイテムでもあります。目立つパラコードを結んで目印にしたり、差し込むタイプの収納ケースに入れる事で本数を確認しやすく、紛失を防ぐ事もできます。
いいとこどりのハイブリットな「チタン合金ペグ」
セール情報をこまめにチェックしましょう。
場所別|こんな場所にはこのペグを使おう
「必要なペグの長さ」「適した素材」について解説してきました。
最後に「形状」についても少し深堀りしていきます。
利用する場所によって適した形状のペグがあります。
いつか雪の中でキャンプしてみたいなー
そんな、雪中や砂浜など、どんな場所にどんなペグが適しているか解説していきます。
- 3つの設営場所
- 一般的なキャンプ場
- 固い地面
- 雪・砂浜
それぞれ解説していきます。
一般的なキャンプ場
- 大体のペグはOK
初心者の方はまずキャンプ場を利用する事が多いと思いますが、ペグがすぐに曲がってしまうような固い地面のキャンプ場はそうそうありません。
一般的なキャンプ場には…
- 重くて丈夫なピンペグ(鍛造ペグやチタンペグ)
- 軽いアルミペグ
一般的なキャンプ場であれば、極端な話テントに付属されているペグでも地面に打ち込む事ができるし、多少曲がったからといって使えないと言う事はありませんのでこだわりすぎなくてもOKです。
キャンプ場であれば、鍛造ペグ、チタンペグ、アルミペグ、どれでも使うことができます。
固い地面
- 固い地面には丈夫なペグが必要
砂利が多い河川敷のキャンプ場や、整備されていない山で野営をするのであれば、丈夫なペグが必要です。
固い地面には…
- 重くて丈夫なピンペグ(鍛造ペグやチタンペグ)
固い地面であれば打ち込むのに力が必要ですし、それに耐えられるペグが必要です。
一気に打ち込もうと力一杯ふりかぶると、ペグに垂直に当たらずペグが曲がる原因にもなります。
初めは少しずつ、ある程度刺さったら力を込めて打ち込む事で曲がるのを防ぎ、道具を長持ちさせることができます。
固い地面には、丈夫なペグを準備しましょう。
雪中・砂浜
- 【少し特殊】雪中・砂浜は摩擦の多い専用のペグ
雪中や砂浜では、鍛造ペグやチタンペグのような表面がるつっとしたペグは不向きです。
雪中・砂浜には…
- 面積の大きいU字ペグ
- 砂浜専用のサンドペグ
- らせん状で抜けにくいスクリューペグ
一般的なペグを使うと、抜けてしまい何度も打ちなおし…となりがちです。
プラ製のサンドペグなどは安価なのでチャレンジしやすいアイテムです。
長さはいつも使っているペグより長めのものを選びましょう。
設営の際はプラスチック製のペグをスチール製ハンマーで打ち込むと割れてしまうので、同様のプラ製のハンマーを合わせて準備するのが理想です。 ペグの地上に出る範囲が少なくするのがポイントです。
雪中・砂浜でキャンプをする時は専用のペグを準備する事で、ペグが抜けにくくなります。
砂浜ではガイドロープを石に巻き付けてペグの代わりにすることもあります。
雪中用|手作りペグ
雪中用のペグは手作りされている方も多いみたいです!
これを雪の中に埋め込んで、雪の重さを利用するシステム!
頑丈そうな端材を100円で買ってきて、雪中キャンプ用のペグ作りました pic.twitter.com/VkzfnRTA6T
— おでん丸 (@naoy1019) December 23, 2021
まとめ
このページでは「ペグ」について解説してきました。
選ぶ時のポイントをおさらいです。
- テントの大きさで選ぶ
- 利用する場所で選ぶ
- 天気で選ぶ
- 素材で選ぶ(耐久性・重さ・価格)
ひとつずつ自分のしたいキャンプを考えてみましょう。
ペグは1本で売っているものもあるので、比較して使ってみるのも1つの方法です。
私は付属のペグを一定期間使って、近隣のキャンプ場でどれくらい使えるか試してから新しいペグを購入しました。
キャンプにはお金が掛かりますので、自分にあったアイテムをじっくり選んで、楽しくキャンプをしましょう。
最後までありがとうございました。
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