『キャンプ場で焚火をする時は、必ず焚火シート(スパッタシート)を利用する。』
キャンプブームの到来で、このルールもかなり浸透してきました。実際に利用されている方も多いと思います。
しかし!
こちらをご覧ください。
このように、焚火シートを使っていても芝生は焦げてしまいます。
そんな、あまりにも衝撃的な事実を教えて下さったのは、現役キャンプ場オーナーの坂上勇樹さんです。
今回は
- 焚火シートだけでは芝生にダメージを与えてしまう事実と原因
- 綺麗な芝生を守るにはどうすればいいか?
について、オート・エスキャンプ場オーナーの坂上さんに貴重なお話を伺いました。
あなたが利用したキャンプサイトの芝生、数日後に枯れているかもしれません。
綺麗な芝生を守り、みんなが気持ちよく利用できるように、次のキャンプからできる対策もまとめましたので最後までご覧ください。
今回の講師|オート・エスキャンプ場オーナー坂上さんのご紹介
このページを見てくれてありがとうございます。よろしくお願いします!
- キャンプ歴17年のベテランキャンパーさん。経験も知識も豊富!
- 鹿児島県南さつま市で『オート・エスキャンプ場』を経営
- 本業は地域密着の車屋さん2代目社長
- 長年のキャンプ好きが高じ、車屋さんの広い敷地を利用してキャンプ場経営をスタート
- キャンプ以外にも、カメラ、レザークラフト、カイトサーフイン、バイクなど多趣味!
- Instagramアカウント⇒goodcarlife86
- RVパーク認定キャンプ場として人気キャンプ雑誌「GARVY」に掲載されたことがあります!
● ソロキャン歴3年のアラサーソロキャンパー
● キャンプ経験ゼロ、1人で楽しめる趣味を見つけたくて33歳からソロキャンプをスタート
● ソロキャンプを始めて1人時間の楽しみ方を知る→毎日ワクワク!
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● 30代だからできる楽しみ方がある!一緒にソロキャンプを楽しみましょう!
焚火シートだけでは芝生は焦げてしまう場合がある
鹿児島県南さつま市で、坂上さんが経営する『オート・エスキャンプ場』はしっかりと整備された美しい芝生が自慢のキャンプ場です。
ですが、冒頭でもご覧いただいた画像をもう一度…
ご覧の通り、焚火シートを使っていても芝生は焦げてしまう事があります。
芝生を焦がしてしまう人が本当に多いんだよね…(涙)
私自身、焚火シートを使っているから大丈夫!と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。(反省…)
キャンプ場によっては、修繕費を支払わないといけない場合もあります。
なぜ、焚火シートを使っていても芝生は焦げてしまうのでしょうか?
原因は2つ考えられます。
原因①|長時間の焚火
- 芝生は、長時間の焚火による『熱』で枯れてしまうことがあります。
最近は焚火シートを使ってくれる人が多くてとってもありがたい!
でも、焚火シートはこぼれた瞬間の火の粉は防げるけど、長時間の焚火は高温の熱がずーっと地面に伝わって、最終的に芝生は焦げちゃうんだよね。
芝生は炭が落ちて直接火に触れて焦げるだけでなく、焚火台からの『 熱 』でもダメージを受けて翌日には枯れてしまいます。焚火の時間が長くなると、芝生に伝わる熱はどんどん高温になり、焚火シートを敷いていても地面に熱は伝わります。その熱で芝生は簡単に枯れてしまうのです。
原因②|焚火台の高さ
- 高さの低い焚火台は、芝生に与えるダメージが更に大きくなります。
芝生と焚火台の間には20㎝~30㎝の空間があると、芝生へのダメージを軽減できるよ!
オート・エスキャンプ場では焚火をする時は専用の台を利用してもらっています。
実際に、焚火台を置く台はこれくらい焦げてしまいます。
あなたご自身が焚火で温まっている時、近づきすぎて熱い!と思ったことはありませんか?芝生も同様に、熱源に近ければ近いほど、芝生が受けるダメージは大きくなります。昨今のキャンプブームで沢山の種類の焚火台が販売されていますが、高さの低いものも増えています。購入する際には地面との距離も意識しましょう。
芝生は、お湯をかけるだけでも翌日には枯れてしまいます。これくらいいいかな?と思わず、炊事塔を利用しましょう。
芝生が焦げるとどうなる?
①いずれキャンプ場は焚火禁止になってしまうかも…
芝生が焦げることは、火事の原因になります。芝生は秋から冬にかけて休眠期のため、黄色く枯れてしまいますが、そんな時の芝生は小さな火種でも簡単に燃え広がります。テントに燃え移る危険性も…。ルールを守らない人が増えたり、火事などのトラブルが増えると、いずれキャンプ場での焚火は禁止になってしまうかもしれません。
②みんなが綺麗な芝生のキャンプ場を使えなくなる…
綺麗な芝生のキャンプ場って本当に気持ちいいですよね!でも、芝生が丸く焦げた跡を1度は目にしたことがあると思います。
長時間の焚火で芝生の根まで焼けてしまうんだよね…(涙)綺麗な芝生に戻るまで時間がかかる。みんなに芝生の綺麗なキャンプ場で、気持ちよくキャンプしてほしいんだ。
芝生の焦げた跡がある場所を設営場所には選びたくないですよね?みんなが気持ちよくキャンプできるように、利用者も気をつけなくてはなりません。
芝を焦がさない、枯らさないための対策
では、どうすれば気持ちよく過ごせるキャンプ場を守れるのでしょうか?
大前提として、「焚火シートを必ず使う」ことに加えて、ポイントは3つです。
- 地面と焚火台に20㎝~30㎝の間隔をとる
- 地面と焚火台の間に熱を遮る板を入れる
- 地面と焚火台の間の空気を通すスペースを作る
この3つのポイントをおさえる事で、地面と焚火台との間の温度上昇を防ぎ、芝生へのダメージを減らすことができます。
では、具体的にどうすればいいのかご紹介していきます。
次のキャンプから早速実行していきましょう!
①保護台を使う
キャンプ場で用意されている保護台を利用する事で芝生を熱から守る事ができます。
オート・エスキャンプ場ではお手製の保護台が準備されています!高さは8㎝。合板と石膏耐火ボードで作られています。
キャンプ場で準備されている場合は、必ず利用しましょう。
キャンプ場のHPがあれば焚き火をする際の注意が書かれています。
・直火禁止
・必ず焚火シートを使用する
など、キャンプ場のルールを確認し、事前準備をしっかりして当日を迎えましょう!
②ブロックを使う
ブロックを焚火台の下に置き、芝生を熱から守ることができます。
多くのキャンプ場ではブロックが用意されていて、ブロックを焚火台の下に隙間なく並べて使います。ロックには穴が開いているので、通気性もOKです!
いつも利用しているキャンプ場でも、改めて見るとブロックがあるかもしれません!
③対策できる道具を買う
熱を遮る用のプレートや、高さを出す台は、Amazonや楽天でも販売されています。
自分で準備しておけば、どんな場所でも安心して焚火を楽しめますね。
こちらはsnow peakの「ベースプレート」と「ベースプレートスタンド」です。サイズは3パターン。snow peakの焚火台を利用していない方でもぴったりのサイズが見つかります。
こちらはTokyoCampの「焚き火台専用プレート」と「プレート 専用スタンド」です。大人気のピコグリルタイプを使っている方はこれ一択!
どちらも高さが確保できて、通気性もOK!見た目もメカニックさが増してかっこいいです!
④自分でDIYする
DIYに挑戦して低コストで準備することもできます!
Amazonや楽天で購入するのって正直高い…って思われた方いらっしゃると思います。私も同じです(笑)
ホームセンターなどで木の板と木の角材を購入して台にすることもできます。プレートだけ買って、脚の部分は薪や角材を置いてもOK!(不安定にならないように注意です。)
また、以下の商品のようにベースプレートだけはセットになっている焚火台は結構あります。これなら木の角材を追加するだけで対策できますね。
自分で準備する場合は、安定感や耐荷重に注意しましょう!
まとめ
綺麗な芝生のキャンプ場って気持ちいいですよね。利用する私達も、焚火で芝生を焦がしたり、枯らしてしまわないように気をつけなくてはいけません。
- 私達にできる事はこちらです。
- 焚火シートは必ず使う
- 長時間の焚火は控える
- 高さのある焚火台を使う
- 芝生の保護台を使う
- ブロックを使う
- 対策できる道具を買う
- 保護台を自作する
- 注意するポイントはこちらです。
- 地面と焚火台の間は20㎝~30㎝空けて熱を遠ざける
- 地面と焚火台の間に板を入れて熱を遮る
- 地面と焚火台の間の通気性を良くして温度の上昇を防ぐ
あなたのお気に入りの焚火台は、環境に優しいですか?次のキャンプをする前に一度見てみてくださいね。
今回は、オート・エスキャンプ場オーナー坂上勇樹さんに、とても勉強になるお話を伺うことができました。
私自身、認識が甘く反省しました…。綺麗なキャンプ場をこれからも使い続けるために、できる事を1つずつ実践していきましょう。
最後までありがとうございました!鹿児島に来たときは「オート・エスキャンプ場」に遊びに来てくださいね!
最後までありがとうございました。
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